御朱印

趣味と実益と運動と ~ 御朱印めぐり

御朱印、はじめる

江戸下町の深川で生まれ育ち、いつもの遊び場は神社仏閣の境内や参道、歴史的建造物や庭園などなど、意識もせずにいつも傍らにお線香の香りやお経、鈴の音、お賽銭がカランコトンっと落ちる音、朱塗りの鳥居といった世界観や雰囲気が染みついていて、ことさら信心深いわけでも信仰心が強いわけでもないが、 大人になった今でも立ち寄ってはお参りする癖がついている。

御朱印集めのきっかけ

Goshuin (letter bearing the shogun‘s scarlet seal)

原点回帰

馴染みの深い寺社仏閣だが、大人になってからは初詣や酉の市以外、足を運ぶ機会がめっきり減っていた。親父が馬鹿が付くほどの祭り好きで、あちこちの神輿を担ぎに出掛けるのを間近に見ていて、神事や祭事に全く興味が持てなくなりどんどん足が遠のいていた。
それがフリーランスになったり起業したり、東京から愛媛に移住をしてから、また神頼みをする機会が増え、なんとなく調子よく事が進むような気がした。
原点回帰というべきか、初心に返ってと言うべきか、兎に角、行った先々で空き時間が出来たら寄るようになっていた。

地方遠征ルーティーン

島に移住してから、なぜかいろんな地域からお呼びが掛かるようになり、泊りがけの出張が増えた。神社仏閣に足を運ぶことが習慣になりつつあったこともあって、知らない土地に行った時は特に土地の守り神にお参りしてから商談に望むようになっていた。
これは家に伝わる決め事みたいなもので、土地神さまにはちゃんとお参りしなさいという爺ちゃん婆ちゃんの言い付けを守ったに過ぎないが、気持ちは落ち着くので、一つのルーティーンだろうと思う。

大人の趣味

好きで興味があることを仕事にしてしまったので、長いこと無趣味になってしまっていた。飽きっぽいし面倒臭がりな性格なので長続きせず、アクティブでもないので健康的なものも全く関心が湧かない。
実弟が御朱印集めをはじめたと聞いても、その時はピクリとも触手が動かなかった。集めることは結構好きで、過去にはプロ野球カードやベーゴマ、メンコ、スーパーカー消しゴム、切手や古銭も収集していた時期もあった。
歴史も好きだし神社仏閣に足を運ぶのも不定期ではあるが習慣化はしている。ただ、そこに御朱印目当てに行くとなると途端にメンドクサイマンが出てくる。
そんなある日、歴女とこの話になり、お守りとかも集め出したらキリがないし、それを貰うために出向くって本末転倒だけど、有名なお寺や神社は一生のうちに一度は訪れたいって話になり、そういう所に行った記念に御朱印を貰うのはいい記念になるかもしれないと言われ、なるほど確かにとここで初めて触手が動いた。

運動不足の解消

日頃は座り仕事の出不精、引き籠りがちの不摂生三昧なのでいろいろとガタが来ている。運動不足からくる不具合もあるので、動かなきゃいけないっていう自覚はある。特に島暮らしをして居ると、病院もクリニックもすぐに罹れる環境にはないので自己管理しないといずれしっぺ返しを食らうことになりそうで怖い。
歴女との話でグラついた御朱印めぐり。考えてみれば神社仏閣って不便なところにあったり、境内も長かったり広かったり高いところにあったり、最寄駅やバス停からも結構歩くので運動不足を取り返せるメリットもあるなぁと思い、さらにやる気が出てきた。

思いがけず手に入れる

上京したタイミングで氏神様にお参りに行って御朱印帳を手に入れようと思ってた矢先、和歌山に行くことになった。徳川御三家の一つ紀州徳川家、謎の多い熊野古道など歴史好きなら胸が高鳴るスポット。そして熊野古道には熊野本宮大社がある。予定変更!熊野本宮大社から御朱印巡りを始めることにしよう!

その日、予定より早く紀伊田辺駅に降り立つ。店はまだやっていない午前中の時間。Google Mapで周囲を検索。すると「闘鶏神社」が徒歩圏内にある。結構大きな敷地のようなので、時間潰しに行ってみることに。そこで衝撃的出逢いが。

湛増弁慶の像

武蔵坊弁慶ゆかりの地

何の予備知識もなく闘鶏神社を訪れ、御由来を読んではじめて源平合戦の時代に紅白の鶏を闘わせて占ったエピソードを知り、今年はなんと創建1600年の区切りの年ということで、記念の御朱印が売られていると知り、三度目の正直で衝動買い。予期せず御朱印帳を手に入れ、記念すべき最初の御朱印が、この闘鶏神社になった。1番目が心字池に掛る2つの太鼓橋とそれを繋ぐ平橋。 この3つの橋を 「三世一念の理(ことわり)」 に基づいて掛けられています。
三世とは、過去・現在・未来、一念は一瞬であるという意味の仏教思想で、大鳥居から順番に男橋が過去、平橋が現在、女橋が未来をそれぞれ表していて、橋を渡るごとに心が清められ、神前へ進みます。

闘鶏神社1600年記念御朱印帳

御朱印とは

御朱印は神社仏閣の参拝者に押される印章、印影で、押印の他に参拝日・寺社名・御祭神・御本尊の名前などを墨書きしてあるものが一般的で、御朱印を拝受する帳面を御朱印帳と言います。
また、御朱印は御朱印帳に直に書かれるものと、書き置きとして渡されるものがあります。書き置きはそのまま糊で御朱印帳に貼って構いません。

御朱印の起源は、写経を納めた(納経)際の受付印とされています。今でもお寺では写経の証としてしている寺院も珍しくありません。つまり自らが参拝した証として御朱印を拝受するという尊い行為が前提なので、写経が形骸化した現代に於いても、その精神は守られるべきものだと考えます。

泉岳寺納経帖

御朱印帳(納経帖)

御朱印帳(納経帖)は神社仏閣の社務所や授与所(納経所)でオリジナルを販売しているほか、ネットなどでも購入できます。概ね1,000円~3,000円くらいまででしょうか。高級素材とか特別に作られたものなどはちょっとお高めです。
タイプは大きく分けて2タイプ。多く見かけるのは蛇腹式で本のような和綴じのものもあります。個人的には蛇腹式がおすすめですが、好みなのでどちらでもお好きなものを。いずれにしても、やはり元々は納経の証であったことを考えると、御朱印帳(納経帖)であることが望ましいと思います。

神社とお寺

色々考え方はあろうと思いますし、実際に神社やお寺の方から一緒にしていると断られるケースもあると聞きます。個人的には神社とお寺は別けています。一冊の中で神社もお寺も入っていると、後で整理がしにくいかなぁと思ったのと、信仰対象が違うこと、それからお寺では、まだまだ写経の証として拝受することが多く、納経帖を使っているって言うこともあって別けています。

御朱印拝受の独自ルール

スタンプラリーの如く、無作法に無秩序に無礼千万な人が居る。先ほどから何度も繰り返すが、元々が写経の証なのだから、スタンプどこですか?みたいな感じにはいかない。固いことは言わないが、個人的なルールを簡単に書いておきます。

  • 一礼して鳥居をくぐる
  • ど真ん中は歩かない
  • 手水舎で清める
  • お参りする
  • 御朱印を開いて渡す
  • 初穂料(概ね300円か500円)とお礼を言って受け取る

御朱印めぐりを楽しむ

御由来を知る

神社やお寺がいつの時代に、誰によって、どういう経緯で、誰が祀られているのかを知ると、御朱印も感慨深いものになる。
また、大きな境内には、複数七福神やらお稲荷さんやら、いろんな神様が祀られていたり祠があったりするので、素通りせずに立ち止まってお参りして欲しい。いろんな御利益が得られるかもしれないし、誰かの役に立てそうな気分にもなれる。
創られたのかを神社仏閣がいつの時代に御由来菅原道真公の飛び梅伝説で有名な太宰府天満宮の神官が、大宰府の飛び梅の枝で天神像を刻んだのが亀戸天神社の始まりと言われています。まさに天神様を祀る神社は梅とは密接な関係。
境内には心字池を囲むように300本の梅が植栽されています。

参道を味わう

古くからある神社やお寺の周囲には、門前町や仲見世として栄えてるケースが多く、中でも老舗の飲食店には一度は立ち寄って味わいたい。例えば 伊勢神宮の赤福だったり、浅草寺の仲見世通りだったり、そこに行かないと食べられない限定品が合ったりするのも楽しいし、得した気分にもなれる。後日話のネタにもなるし、これこそが大人の趣味と言える。

期間限定

お祭りの時期や〇周年記念、イベントの期間中など限定的に発行される御朱印や御朱印帳、記念品がもらえたりすることもある。カラフルで華やかなものや厳かなものなど、平時の時の御朱印とはまた違った風合いがある。
個人的にはプレミア感があるものだけを収集するのは賛成しないが、平時に一度拝受していて、二度目三度目は行事の時にお礼参りに行くっていうのがおすすめだ。

最期に

趣味として御朱印を集めるために全国を巡るとなると、だんだん苦痛になって来るし、今まで収集してきた趣味のように飽きてしまうでしょう。なので気負わずに、今まで通りに遠征した時に時間があったら足を運んで、そのついでに御朱印を拝受するスタイルで続けて行こうと思います。

たまたま立ち寄った神社仏閣で御朱印を受け付けていないところも結構あったりしてガックリしたこともあるので、そういう情報も含めて御朱印めぐりをココに記していこうと思います。

誰かのお役に立てれば幸いです。

御朱印帳がま口

また、御朱印帳のデザインや様々なグッズ制作のご相談など、お任せいただける神社やお寺さんがございましたらご連絡ください。

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