地名の由来にもなった稲荷神社
バス通りを少し中に入った住宅街に突如現れる小さな神社。僕の生まれ育った東京下町にひっそりと佇むその神社は、近くに大きな公園(猿江恩賜公園)があるので地名としては知っていたし、公園には何度も足を運んだことはあるものの、御朱印を集めるようになるまでは、神社が近くにあることすら知りませんでした。地名や神社の由来など知らないことが多かった猿江神社を今回は散策します。
御由来
About Sarue Shrine
その昔、この辺一帯がまだ海だったころ、源頼義による奥州遠征の際、数々の奉勝を立て武勇の士と讃えられた家臣、猿藤太(さるのとうた)という武将が、この地の入江で力尽きてしまいました。
これを知った地元の漁師達が塚を建てて手厚く葬ったことから、これに因んで猿藤太の「猿」と入江の「江」で「猿江」という社名となり、周辺一帯の地名になったと言われています。
神社としての正確な創立年代は不詳で、康平年中(1058)頃には猿江稲荷神社として近在の信仰を集め、都内でも最古級の鉄筋コンクリート造りの御社殿は、旧社殿が関東大震災にて焼失後、昭和六年に再建。東京大空襲も奇跡的に難を免れ、錦糸町の駅からは一面の焼け野原に建つ御社殿のみが望めたといいます。
昭和21年(1946)に伊勢大御神を合祀し、社名を猿江稲荷神社より現在の猿江神社に改称。
一千年以上の歴史をもつとされる由緒深い神社です。
御祭神
天照大御神(あまてらすおおみかみ)
宇迦之御魂命(うがのみたまのみこと)
猿藤太(さるのとうた)
御朱印
受付時間:9:00 ~ 17:00 (授与所)
初穂料 :¥500
御朱印帳:¥2,500 ~
主な行事
例大祭
8月14日(3年に一度の式年大祭は8月第1土曜日)
毎年行われる例祭と3年に一度行われる式年大祭が行われ、町会ごとに御神輿や山車が出て練り歩きます。例大祭のある8月には特別な御朱印が2種類、式年大祭の年は3種類の御朱印が授与されます。
参拝記録
参拝日:令和元年 6月 8日 (土)仏滅 晴
交通案内
東京メトロ半蔵門線 都営新宿線 住吉駅 B1出口より徒歩2分JR総武線 東京メトロ半蔵門線 錦糸町駅より徒歩15分
都営バス 東22/錦22 江東区西税務署入口 下車
~ 猿江神社関連リンク ~
猿江神社 – Wikipedia猿江神社 – Tripadvisor
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ゲツコーギルド合同会社 CEO兼プロデューサー
2016年に東京下町から瀬戸内の離島に移住。クリエイターの働き方や人財育成、再生、地域でのクリエイティブやICTを活用したブランディングや地域創生、事業再生を得意としたプロデュースやディレクションで活躍中。メガネ&広島弁や伊予弁など方言女子が大好物。個人的には懐古的なモノがスキ。ネガティブ属性だがユーモアを忘れない。1970年 江戸下町産。