犬と兎
A dog and rabbit
以前のコラムで『 ロバを売りに行く親子 』で八方美人の話をした。周りに合わせて何となく調子を合わせ、社交辞令を吐きまくる人が居ますよねぇって話。で、今回はそれに関連する敵か味方かという話。
今回はちょっと笑っちゃうイソップ寓話『犬と兎』という短い話。僕は戌年のせいか警戒心が強く、初対面の人に対してこの人は敵か味方か確かめてしまう。あ、戌年だからって別に根拠はないので念のため。
ある猟犬がウサギを捕まえた。猟犬はそのウサギを噛んだかと思うと、今度はウサギの唇を舐めまわした。
参考:イソップ寓話『イヌとウサギ』
するとウサギは避けながらこう言った。
「やい犬め!噛むのをやめるかキスをやめるか、どっちかにしろいっ!」
ウサギの気持ちになれば鬱陶しい限りだが、要するにウサギは殺すのか殺さないのかハッキリしろ!と言いたいわけです。
つまり敵か味方か。
なかなか信じてもらえないが、僕は本来、人見知りで内向的なんで、ホントはできるだけ集まりには参加したくない方で、参加する場合は、それなりに成果を求めちゃうわけです。そういう集まりにはそれなりに思惑があって、薬にも毒にもならない会話をしに行くわけでも、名刺を集めに行くわけでもないんで、どっちつかずの態度をとられると困っちゃうんですよね。
以前にも書いたけど僕は社交辞令は言わないので、なるべく早く会話を切り上げて、その場から立ち去りたいし、主催者の内輪ノリみたいのがホントに嫌いなんで、どこかで僕を見かけたら察して欲しいし、有意義な話や関係が築けそうな人は一緒に会場を後にしましょう!あれ、話が反れた。
そんな訳で探り合ってる非効率な集まりに参加するぐらいなら、ホンネで話せる人に限定して自分たちも一緒に楽しめる会を開く方がよっぽど得るものが多いので、少人数の会を不定期に開催している。
以前は大人数でイベントをしてた時期もあったけど、今は顔も名前も覚えられる程度の人数でゆっくり話せた方が敵か味方か見極められる。
自分たちにとって味方になり得る人が集まりワイワイやれる方が、人の名前と顔を覚えない僕には合ってるようだ。
犬と兎
というお話でした。
~ 本文で紹介された書籍をご紹介 ~
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ゲツコーギルド合同会社 CEO兼プロデューサー
2016年に東京下町から瀬戸内の離島に移住。クリエイターの働き方や人財育成、再生、地域でのクリエイティブやICTを活用したブランディングや地域創生、事業再生を得意としたプロデュースやディレクションで活躍中。メガネ&広島弁や伊予弁など方言女子が大好物。個人的には懐古的なモノがスキ。ネガティブ属性だがユーモアを忘れない。1970年 江戸下町産。