人という字
The character “hito”
先日、企画会議の場でふざけたことばかりを言ってるので、茄子田理事長みたいって言われちゃいました。『 宇宙兄弟 』という漫画に出てくる登場人物です。ふざけてるとは失敬な。本人は至って真面目に、いつだって全力投球で発言してるんだけどなぁ…今回は支えるというお話。
いや、ホントにふざけてるつもりはないんです。結構真面目に発言してるし。ただ受け取る側はそうじゃないらしいんですよねぇ。
緊張感がない奴なんですかね。リラックスしすぎというか。緊張しない質だから緩いって自覚は多少あるにはあるけど気持ちとしては複雑です。
さて、『 宇宙兄弟 』を読んだり見たりした人ならお判りだと思いますが、茄子田理事長は愛すべきキャラです。風貌は宇宙飛行士の向井千秋さんの旦那様がモデルだとか。で、その愛すべき茄子田理事長が新人宇宙飛行士の入社式で力説した話を紹介します。原作では74話目、TVアニメでは39話目に放映されました。
「人という字はァ、人と人とが互いに支え合って生きている!」ってね、えー昔の偉い先生が言っていました。しかし私は学生の頃からこれに疑問をいだいておりました。みなさんも一度は思った事でしょう。支え合ってるか!?と!どォ~見ても右の負担が大きいだろうと!
つまり私が言いたいのは、”人”という字は支え合っているのではない!支える者が居て、その上に立つ者が居る。我々JAXA職員のほとんどは右。あなた方宇宙飛行士はこっち(左)です!
あなた方は表舞台に立ち、宇宙へと飛び立つのです。我々はそれを支える発射台に過ぎませんが、あなた方を宇宙へ送り出すためならば全力で支えていく覚悟です!
参考:『宇宙兄弟』より
茄子田理事長がホワイトボードに「人」という字を書きながら、新人の宇宙飛行士たちを勇気づけるシーン。ちょっとしびれますよね、茄子田理事長。
Qriousの基本理念として、メンバーの一員としてではなく、一人のクリエイターやエンジニアとして売り出すことを目標に掲げています。企業としてではなくギルドという形式をとっているのは、企業の利益よりも個人の利益を優先するためです。
組織と言うのは同じ意識や理念、目標を持った人を集めるための枠組みでしかないと思っています。その単なる枠が、利益を優先するあまりに個人の意思とは関係なく、リーダーの思惑だけであらぬ方向へと進んでいくなど本末転倒だと思うわけです。
茄子田理事長が言うように、組織は全力で個人を支えるべきであって、一部の上層部の私利私欲で成り立つような組織であってはなりません。なぜなら組織は「人」で成り立っているからです。
もし個人を蔑ろにするような組織なら、今すぐその枠から飛び出して、新しい枠かフリーランスに鞍替えする方が賢明なのです。
人という字
というお話でした。
~ 本文で紹介された書籍をご紹介 ~
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ゲツコーギルド合同会社 CEO兼プロデューサー
2016年に東京下町から瀬戸内の離島に移住。クリエイターの働き方や人財育成、再生、地域でのクリエイティブやICTを活用したブランディングや地域創生、事業再生を得意としたプロデュースやディレクションで活躍中。メガネ&広島弁や伊予弁など方言女子が大好物。個人的には懐古的なモノがスキ。ネガティブ属性だがユーモアを忘れない。1970年 江戸下町産。