時間の使い方
Use of time
フリーランスにとって何が大事か?よく聞かれる質問の一つ。最近忙しくしててブログの更新もままならないからってわけじゃないけど、身近なクリエイターを見ていて、時間の使い方が上手い人と下手な人が居て、差が出るなぁって感じたので、今回は時間をつくるというお話。
WEB業界は時間との闘いってところが有ります。例えば納期。スケジュール通りに事が進まないのは日常茶飯事。それからデザインのトレンド、流行り廃りのサイクルが早い。それとコーディングも日進月歩で半年間が空いたら錆び付いちゃうほどです。
クライアントが図ったように同じタイミングで動き出したり、別の作業を途中で差し込まれたり、食べる時間や寝る時間、休む時間を削って忠誠を誓うみたいな悪しき習慣が業界にはあります。
悪しき習慣からはなかなか逃れることはできないので、しっかり意識を保ってないと、ただただユラユラと流されていっちゃうわけですけど、考え方次第で自分時間を増やすヒントを授けましょう。ウソです。参考にでもなればと思います。
半年ぐらい前、あるクリエイターがポートフォリオ、公式サイトをつくらなきゃなぁって言っていた。フリーランスやクリエイターにとって営業やPRになるポートフォリオや公式サイトは名刺とセットで必要なツールです。
それから半年後、またその話になり、どうやらまだ創ってない様子。なんで創らないの?と聞くと「なかなか時間が取れなくて」とマニュアル通りのつまらない返答が。でもイベントに参加したりランチや呑みにも行ってるのに。そういうと「それは別」だと言い、そして決まってこう続くのです。
まとまった時間が取れたら一気に創ろうと思ってます!
こりゃ来世になってもできないなって思う瞬間です。理由は単純明快で、まとまった時間など取れないからです。
誰にも等しく一日は24時間と決まっていて、
- そのうち6時間睡眠に充てると稼働できる時間は18時間
- お勤めならば往復2時間拘束で残り16時間
- 定時までの勤務で8時間拘束だから残り8時間
- 生活の雑用で3時間を消費して残り5時間
- この残り5時間を残業やら食事の時間やらで分け合う
残り時間は良くて0時間、悪い時はマイナスなので睡眠時間を削るか残り時間を消費するか。
概ねこういう感じで日々を過ごしていることでしょう。では休みの日はどうか。休みを削って出勤すればほぼ同じだし、平日出来なかった残タスクが週末や休日に待っているので、それを片付けたら一日終わっちゃいますね。子育て中ならもっと過酷でしょう。
さて、ここで問題。まとまった時間はどこにあるでしょうか。
そう、まとまった時間が自然にできることなどないんです。まとまった時間だけじゃありません。食事の時間、睡眠の時間、休憩の時間、つまり仕事以外の時間は、意識をもってつくらない限り、自然とできることなどないのです。
でも感がいい人はこう思ったはず。呑み会や女子会などイベントに出る時間はあるじゃんって。そうです、その通り。時間は自然と空いたりはしないけど、意識的に空けることはできるのです。自分が強く興味を惹かれたり、必要だと感じたら時間をつくりだして、それに充てるんです。だから「時間がない」と言うのは詭弁で「やる気が出ない」という方が正確でしょう。
イベントに参加するために仕事を前後に詰め込んだり、進まないものは諦めて早めに仕事を切り上げたりして時間を強引に空けてリフレッシュも兼ねてイベント会場に向かうんです。
見たい映画を見に行く、ライブに行く、旅行するなど、時間の使い方は人それぞれ。時間を愉しむことは仕事を継続する上では必要で、やりたいことや好きなことを優先させる暮らしができることは精神衛生上とてもいいことだと思います。モチベーションも必要だしご褒美も必要。推奨すらしたい。
でもやりたくないことや課題をそのまま放置して言い訳してたら世話ないですよね。先延ばしにしていてもドンドン積もり積もって、そのうちイベントに参加することすらできなくなってしまいます。
時間つくりのルール
時間はつくるもの!いつまでもやりたいことや好きなことが続けられるように考え方を変えてみませんか。まずは時間を作り出すためのルールを決めましょう。
- 一日のタイムスケジュールから、自由になる時間がどれくらいあるかを把握する
- 自由になる時間のうち1,2時間を何もしない時間として充てる
- 休みの日もこの1,2時間は厳守する
- 食事、睡眠、休息の時間は削らない
このルールを守りましょう。自由な時間を1,2時間は意識を以て作り出さなきゃいけない部分です。これを実践すれば一日にまとまった時間は取れないものの、月間にすると単純計算で30~60時間の隙間時間が生まれます。イベント参加の時間は、これをもっと短いスパンで組み直したものですから、それに比べたら相当余裕があるように思いませんか。1時間なら何もしなくても溶けてしまいますし、Twitterなんかで話していたら、それこそあっという間です。
この要領でポートフォリオや公式サイトの制作時間に充てれば、完成までの道程は遠く感じるかもしれませんが、少なくとも半年後にまだ着手できてないなどと笑えないシチュエーションにはならないでしょう。30時間って結構大きな時間ですよね。それこそまとまった時間です。
嫌なこと、苦手なこと、楽しくないことは後回しにしがちですけど、それでも進めなきゃいけないのであれば、こんな方法で少しずつ進めるか或いは苦手なことは誰かにお願いするという手もあります。
少しでも進んでいる実感が持てたら気は楽になるし、やってるうちに楽しくなる可能性だってあるし、何より「時間がない」などとカッコ悪い言い訳をしなくてよくなると自戒を込めて思うわけです。
時間の使い方
というお話でした。
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ゲツコーギルド合同会社 CEO兼プロデューサー
2016年に東京下町から瀬戸内の離島に移住。クリエイターの働き方や人財育成、再生、地域でのクリエイティブやICTを活用したブランディングや地域創生、事業再生を得意としたプロデュースやディレクションで活躍中。メガネ&広島弁や伊予弁など方言女子が大好物。個人的には懐古的なモノがスキ。ネガティブ属性だがユーモアを忘れない。1970年 江戸下町産。