ハングリーであれ。愚か者であれ。
Stay Hungry. Stay Foolish.
スティーブ・ジョブスがスタンフォード大学の卒業式で話したスピーチの3番目、今回が最後です。最も印象に残るジョブス氏のお別れメッセージと言ってもいいでしょう。ハングリーであれ。愚か者であれ。というお話。(1番目はコチラ)(2番目はコチラ)
3番目となる最後は、現在の状況と未来を託す若者たちへのメッセージ。17歳の時に「毎日をそれが人生最後の一日だと思って生きれば、その通りになる」という言葉をどこかで聞いて以来、ずっとそのことを考えながら決断してきた話や、膵臓がんと診断されてから余命数ヶ月と宣告され、今後10年掛けて伝えていこうと思ってたことを、ほんの数ヶ月で伝え終えて、身辺を整理するように言われた話などが語られている。今思えば遺書のようにもとれますが、最後に若者へのメッセージが印象に残る。
あなた方の時間は限られています。だから本意でない人生を生きて時間を無駄にしないでください。ドグマにとらわれてはいけない。それは他人の考えに従って生きることと同じです。
他人の考えに溺れるあまり、あなた方の内なる声がかき消されないように。そして何より大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。
あなた方の心や直感は、自分が本当は何をしたいのかもう知っているはず。ほかのことは二の次で構わないのです。
今回の僕との共通点はズバリ死について。僕も10歳の時に交通事故に遭い、3日間意識不明の昏睡状態になったことがある。運よく戻って来ることができたが、事故以前の記憶を僕は一部失った。
退院する時担当医師は「人生を楽しめ!」と送り出してくれたこともあって、
これから先の人生はおまけの人生
と考えるようになった。
17歳のジョブス少年が聞いた言葉の意味がよくわかった。
正にスピーチで語られたように、他人の敷いたレールの上を走っていても、それは仮の人生のような感覚に襲われる。
無宗教無神論者にとってドグマって言葉は判りにくいが、言い換えれると一般常識とか社会通念、固定観念、既成概念などに捉われず、自由な発想で自分の人生を生きて欲しいと死を目前にして伝えたかったのかもしれない。
人生は長いようで短いから、自分が遣りたいことを遣りたいように遣るためには、自分で事を起こすしかない。他の誰かがやってくれたりはしないのだから。
そしてジョブス氏はスピーチの最後にこう締めくくる。
ハングリーであれ。愚か者であれ。私自身、いつもそうありたいと思っています。そして今、卒業して新たな人生を踏み出すあなた方にもそうあってほしい。ハングリーであれ。愚か者であれ。ありがとうございました。
色んな解釈があるだろうが僕にはこう聞こえた。
自分の欲求に素直に、そして貪欲になってチャレンジし、なりふり構わず突き進め!僕もそう思います。
ハングリーであれ。愚か者であれ。
というお話でした。
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ゲツコーギルド合同会社 CEO兼プロデューサー
2016年に東京下町から瀬戸内の離島に移住。クリエイターの働き方や人財育成、再生、地域でのクリエイティブやICTを活用したブランディングや地域創生、事業再生を得意としたプロデュースやディレクションで活躍中。メガネ&広島弁や伊予弁など方言女子が大好物。個人的には懐古的なモノがスキ。ネガティブ属性だがユーモアを忘れない。1970年 江戸下町産。