遠回りが、未来への道になる
So keep looking. Don’t settle.
立ち止まらず探し続けること(So keep looking. Don’t settle.)は、スティーブ・ジョブス氏がスタンフォード大学卒業式で語ったスピーチの第2話のテーマです。アップル社を解雇され、どん底から這い上がった経験の中で見えてきた、信念と情熱の話。今回は、「探し続ける力」というお話。(1番目の話はコチラ)(3番目の話はコチラ)
立ち止まらず探し続ける
第2話では、スティーブ・ジョブズ氏がアップルを追われてから、再びCEOとして復帰するまでの道のりを紹介します。創業者でありながら、自らの会社を去ることになったジョブズ氏。しかし、その挫折は人生の終わりではありませんでした。
当時の彼にとって、解雇は屈辱的な出来事だったはずです。それでも、ジョブズ氏は歩みを止めませんでした。その後、NeXTを創業し、ピクサーの成長にも関わりながら、新たな挑戦を続けます。さらに、人生の伴侶となるローレン・パウエル氏とも出会いました。
そして1996年、アップルがNeXTを買収したことで、ジョブズ氏は古巣に戻ります。翌1997年には、暫定CEOに就任しました。つまり、アップルを離れていた時間は、彼にとって単なる空白ではなかったのです。
このように、人生は思い描いたとおりに進むとは限りません。しかし、目の前の出来事だけで未来を決めつける必要もないのです。挫折したときこそ、新しい可能性を探すことで、思いもよらない道が開けるかもしれません。
立ち止まらず探し続けるための信念
ジョブズ氏は、2005年6月12日にスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチの中で、アップルを追われた経験について語っています。
アップルを追われなかったら、今の私はなかったでしょう。非常に苦い薬でしたが、私にはそういうつらい経験が必要だったのでしょう。
最悪の出来事に見舞われても、信念を失わないこと。自分の仕事を愛してやまなかったからこそ、前進し続けられたのです。
好きなことがまだ見つからないなら、探し続けてください。決して立ち止まってはいけません。
スティーブ・ジョブス スタンフォード大学卒業式スピーチ(2005年6月12日)より
ここで重要なのは、ジョブズ氏が失敗を無理に肯定しているわけではないことです。つらい経験は、つらいままで構いません。それでも、その経験が後になって別の意味を持つ可能性はあります。
だからこそ、失敗した瞬間に自分の可能性まで否定する必要はないのです。今は無駄に思える経験も、いつか別の挑戦につながるかもしれません。
Qriousのポリシーの一つにも、「楽しみを探し求める」という言葉があります。「Qrious」という名前は「好奇心」を意味する Curious に由来し、頭文字の「Q」には Quest(探求)という意味も込めています。
つまり、好奇心を持って探し続けること自体が、私たちの創作活動の原動力なのです。ワクワクすることを探し、新しいことに挑戦する。その積み重ねが、次の可能性を生み出していきます。
立ち止まらず探し続ける姿勢を今に活かす
好きな仕事を見つけ、信念を持って取り組むことは、人生を豊かにする一つの方法です。しかし、誰もが最初から「これこそ自分のやりたいことだ」と確信できるわけではありません。
むしろ、何が好きなのか、何に向いているのか、わからずに迷う時期もあるでしょう。だからといって、焦る必要はありません。興味を持ったことを試し、合わなければ別の道を探せばよいのです。
もちろん、前進することは、同じ場所で無理を続けることではありません。状況によっては、方向転換や休息が必要になる場合もあります。それでも、自分にとって大切なものを探す姿勢まで手放す必要はないのです。
たとえば、仕事で思うような成果が出ないときは、取り組み方を変えてみる。新しい技術を学んでみる。あるいは、これまで接点のなかった人と話してみる。そうした小さな行動が、自分でも気づいていなかった可能性を教えてくれることがあります。
大切なのは、今の自分に見えている選択肢だけが、すべてだと思わないことです。ジョブズ氏の歩みも、過去の出来事が後になってつながり、新しい道を形づくることがあると教えてくれます。
だからこそ、まだ答えが見つからないときは、探し続けてみましょう。すぐに結果が出なくても、経験したことや出会った人は、未来の自分を支える財産になるかもしれません。
ちなみに…
ジョブズ氏がアップルを離れていた時期には、仕事だけでなく、私生活にも大きな変化がありました。1989年、スタンフォード大学のビジネススクールで講演した際に、客席にいたローレン・パウエル氏と出会います。そして1991年、二人は結婚しました。
仕事では大きな挫折を経験していた一方で、人生をともに歩む相手との出会いもあったのです。人生の転機は、必ずしも自分が期待していた形で訪れるとは限りません。
だからこそ、遠回りの途中で出会う人や経験を、すぐに「失敗だった」と決めつけないことも大切です。もちろん、すべての挫折が成功につながるわけではありません。それでも、歩き続けることで初めて見える景色はあります。
立ち止まらなければ、出会えるものがある。
立ち止まらず探し続ける
というお話でした。
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参考・出展
スティーブ・ジョブズ氏のスタンフォード大学卒業式スピーチ(日本語訳)

ゲツコーギルド合同会社 CEO兼クリエイティブ・コンサルタント
約30年ほど前、インターネットの黎明期から企画・マーケティング、システムやネットワーク開発など、文字通りWEB業界を創ってきました。徐々に大規模プロジェクトが増えたことに伴い、プロデュースやディレクション、コンサルティング、マネジメントを求められるようになり、東日本大震災をきっかけに、フリーランスの地位向上と働き方の創出のために制作ギルドを創立。配信やセミナーなど育成や再生も開始し、デザイナーやコーダーはもちろん、ディレクターやプロデューサーも数多く輩出しています。