レゾンデートル

レゾンデートル ~ 自分らしく生きるために

自分らしさを支える、人生の軸

Raison d’être: Live as Yourself

家族との時間を大切にすること。困っている人に声をかけること。好きなことに夢中になること。そんな日常に、自分らしく生きるヒントがあります。誰かの期待や世間の正解に合わせる必要はありません。自分が大切にしたい価値観を見つめ直せば、日々の選択にも軸が生まれます。今回は、身近な暮らしから自分の価値観を見つけ、「人生の軸を育てる」というお話。

レゾンデートルとは

「レゾンデートル(raison d’être)」は、フランス語で「存在理由」や「存在価値」を意味する言葉です。

「自分は何のために生きるのか」。そう考えると、少し難しく感じるかもしれません。しかし、もっと身近な問いから考えられます。

なぜ今の仕事を選んだのか。どんな作品をつくりたいのか。誰に喜んでもらいたいのか。こうした問いも、自分の存在理由を考えるきっかけになります。

クリエイターにとって、レゾンデートルは有名になることだけではありません。クライアントの悩みを解決すること。見る人の心を動かすこと。使いやすい仕組みをつくること。それぞれの仕事に、自分なりの意味があります。

たとえば、目立つデザインで注目を集めたい人がいます。一方で、情報を整理し、誰もが迷わず使えるものをつくりたい人もいます。新しい技術で未知の表現に挑む人もいるでしょう。

どれが正解ということではありません。大切なのは、自分が何に心を動かされるのかを知ることです。日々の制作や人との対話から、自分らしさの手がかりを見つけていきましょう。

自分だけの判断基準を持つ

「自分は何をつくりたいのか」だけでなく、「誰に、どんな変化を届けたいのか」と考えてみましょう。

見た人の心を動かしたいのか。情報をわかりやすく伝えたいのか。誰かの挑戦を後押ししたいのか。その答えが、制作の方向性を定める手がかりになります。

制作哲学は、立派な理念である必要はありません。「わかりやすさを大切にする」「相手の思いを形にする」「長く使えるものをつくる」。そんな小さな基準で十分です。

自分なりの判断基準があれば、流行や周囲の評価に迷ったときも、立ち返る場所ができます。他人の価値観を参考にしながら、自分の軸を育てていきましょう。

レゾンデートルは、経験とともに変わる

クリエイターとしてのレゾンデートルは、一度見つけたら変わらないものではありません。

駆け出しの頃は、技術を身につけることや実績を増やすことが目標になるでしょう。経験を重ねると、見た目の美しさだけでなく、成果や使いやすさを重視するようになるかもしれません。

仕事を通して見えてくるもの

以前は、自分のアイデアを作品に反映させることが喜びだった人もいるでしょう。やがて、クライアントやユーザーの課題を解決することに、やりがいを感じる場合もあります。

反対に、管理やディレクションを経験した後、もう一度、自分の手でつくる時間を大切にしたくなることもあります。どちらも自然な変化です。

デザイン、文章、写真、映像、イラスト、プログラミング。担当する領域が変われば、届けられる価値も変わります。独立や転職、教育など、新しい役割を通じて存在理由が見えてくることもあるでしょう。

迷ったときは、問い直してみる

仕事や進路に迷ったら、次のように問いかけてみましょう。

  • この仕事で、誰のどんな課題を解決したいのか。
  • この制作を通して、自分は何を得たいのか。
  • 今の選択は、自分が大切にしたい価値観と合っているか。

こうした問いは、目の前の仕事をただ消化するのを防いでくれます。一つひとつの経験を、自分の哲学につなげることもできます。

未来を完全に見通すことはできません。だからこそ、今の自分に合う答えを大切にしましょう。そして、価値観が変わったら、何度でも問い直せばよいのです。

レゾンデートルは、完成した肩書きではありません。日々の制作や失敗、対話や学びの中で、少しずつ更新されていくものなのです。

ちなみに…

ちなみに、この「レゾンデートル(存在理由)」という言葉は、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』でも「僕がここにいてもいい理由」というテーマとして象徴的に描かれています。

「他人に認められるため」「役割を果たすため」だけに自分の存在価値を依存させてしまうと、その役割を失った瞬間に心が折れてしまいます。他者からの評価に100%依存するのではなく、自分自身で自分の存在を肯定できる軸を持つことが、折れない心を作るポイントです。

自分の価値を決める主導権まで、他人に渡すな。

レゾンデートル

というお話でした。

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参考・出典