百聞は一見に如かず
Seeing is believing
歳を重ねるごとになんだかんだ理由を付けちゃぁ楽しようとか、手を抜いたりズルくなったりしちゃうんだけど、ここはちょっと引き締めないと!ってことで、自分への戒めを込めて、今回は、行動しよう!というお話。
みなさんもよくご存じの「百聞は一見に如かず」。これは『漢書・趙充国伝』に出てくる、
充国曰、百聞不如一見。兵難踰度。臣願馳至金城、図上方略
(百聞は一見に如かず。軍事情勢は離れたところから推測しがたいので、わたしは金城に駆けつけ、上策を図りたい)
つまり、判りやすく言うと、
繰り返し他人の話を聞くよりも、実際に自分の目で確かめた方がよくわかる
ということです。他にも似たようなことわざに「論より証拠」って言うのもありますね。
歳を重ねると出掛けるのが億劫になったり、面倒だったり、手抜きをして実際に自分で確かめなくなって、他人の情報だけで知った気になっちゃうことがあります。
これだけでも納得できるし十分に戒めとして受け止められますが、つい先日、この「百聞は一見に如かず」には続きがあるという情報を耳にしたので、ホントかな?ということで、百聞は一見に如かずで調べてみることに。
そしたらありました。まずその続きがどういったものかをご覧ください。
百聞は一見にしかず
(いくら聞いても、自分で見なければ本当のことはわからない)
百見は一考にしかず
(いくら見ても、自分で考えなければわからない)
百考は一行にしかず
(どんなに考えても、行動しなければわからない)
百行は一果にしかず
(どんなに行動しても、成果なければわからない)
確かに存在するようですが出典元が異なっています。最初のは『漢書・趙充国伝』、続きと言われているものは『荀子』儒効篇十一章に出てくるようで時代が違います。
なので、純粋な続きではなさそうだし、個人的には続きの様なニュアンスも含めて「百聞は一見に如かず」と理解してました。
いずれにしても紀元前の国盗り合戦、しかも他国の大昔からあった言葉が現代の日本にも通用するということは、本質は大昔から変わってないということなんだなぁと思うとなんか複雑です。
脱線しましたが、僕は元来ネガティブで出不精で、面倒臭がりで、人見知りな上に独りでは行動しない寂しがりやな性格なので元々アグレッシブではないのですが、それでも若かりし頃はもっともっと動けてましたし、ことビジネスに関して言えば、そういったネガティブな面もいくらかマシで、それこそ百聞は一見に如かずで知りたいことには貪欲だった気がします。
でも最近の自分を振り返ると、ネットや又聞きで何となく判断する手抜きが多くなってるんじゃなかろうかって、今回のテーマを調べてて感じるんです。
例えば移住する2年前まで、机上でPCに向かって情報収集しながら分からないことだらけで悶々として、細い糸を手繰りつつもカメの歩みで全然進まず4年も費やしてしまいました。この間、僕が主体的にやったことと言えば、ただつぶやいただけ。
そのつぶやきにいろんな人がいろんな情報をくれて、他力本願できっかけとなるキーマンとも繋がり、徳島に実際に足を運んで1ヶ月ほど滞在して、実際に仕事ができる環境かどうかを体感、思ってた以上の情報を得られましたし、良い面も悪い面も体感できました。
行動してこそ得られる情報は、調べたり聞いたりした以上の情報や繋がりが出来ます。
それはビジネスを行う上でも、生活や環境を豊かにする上でも必要なことだし、アグレッシブに動くことで目標が現実に近付く感じがします。
まぁそう遠くない将来、老衰で動きたくても動けなくなるわけですから、今のうちに動こうって自分を鼓舞しながら動くことをノルマに課していこうと思うわけです。
もし停滞気味の方は、実際に動き出してみたら価値観や考え方、視点が変わったり思わぬ発見があって転がり始めるかもしれません。時には他人に頼って見るのもいいかも。
頭でっかちにならない様にしたいものですね。
百聞は一見に如かず
というお話でした。
~ 本文で紹介された書籍をご紹介 ~
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ゲツコーギルド合同会社 CEO兼プロデューサー
2016年に東京下町から瀬戸内の離島に移住。クリエイターの働き方や人財育成、再生、地域でのクリエイティブやICTを活用したブランディングや地域創生、事業再生を得意としたプロデュースやディレクションで活躍中。メガネ&広島弁や伊予弁など方言女子が大好物。個人的には懐古的なモノがスキ。ネガティブ属性だがユーモアを忘れない。1970年 江戸下町産。