夢を叶えるということ

夢を叶えるということ ~ 変わるべきは自分なのか

変えるべきは、自分か手段か

Dreams Come True — Is It You That Needs to Change?

夢を叶えるということは、本当に「自分を変えること」なのだろうか。たまたまカフェで耳にした熱弁が、ずっと頭に引っかかっている。努力も大事だ。しかし変えるべきは自分なのか、それとも方法なのか。今回は 夢の叶え方 というお話。

カフェでおっさんが言ったこと

先日、カフェでくつろいでいると、少し上の世代の男性(通称:おっさん)が、20代前半とおぼしき新卒風の男女4〜5人に熱く語りかけていた。その内容がこうだ。

今の自分を変えなきゃダメだ。何でもいいから夢を持て。そして努力と挫折を経験しろ。そうすれば夢は必ず叶う!

呑み屋でもないカフェで演説するおっさんは、いったいどんな顔をしているのかと、思わず回り込んで確認してしまった。そして「この人自身、夢は叶ったのだろうか」という疑問が頭をよぎり、思わずニヤついてしまった。

「夢を持って努力する」の部分はまぁ良しとしよう。しかし「今の自分を変えなきゃダメ」と「夢は必ず叶う」の因果関係には根拠がない。そこに僕のゴーストがざわついた。

自分が変われば夢は叶うのか

おっさんの言葉を整理すると、「自分が変われば夢は叶う」ということになる。しかし本当にそうだろうか。たとえばこう問い返したい。

空を自由に飛びたい。好きなときに地上を飛び立ち、行きたいところへ飛んでいきたい。自分を変えて努力すれば、背中に羽が生えて空を飛べるようになりますか?

自分が変われば夢が叶うとは、つまりそういうことです。どんなに変わろうと努力しようと、僕の背中に羽は生えてこない。そのためいくら自分を変えても、叶わない夢は存在する。

だとしたら、変えるべきは自分ではなく、夢を叶えるための方法や手段ではないか。羽が生えないなら、空を飛ぶための装置を作ればいい。飛ばすための技術を身につければいい。そうすることで、夢に近づける可能性は十分にあるし、人類はそうしてきたと思う。

継続こそが、夢への最短距離

おっさんの言葉をすべて否定するつもりはない。一理あると思うからだ。いくら願っても努力しても、夢が叶うとは限らない。また努力が報われないことも、往々にしてある。しかし夢が叶わないと決まっているわけでもない。

現状を変えて夢に向かって努力すれば、少なくとも夢に近づくことはできます。そのためまず「方法や手段を変える」という発想は、自分を追い詰めにくい。引き返せると思える分、肩の力が抜けて継続しやすくなります。

つまり継続して努力することが、夢の実現には一番必要なことかもしれない。行き詰ったら立ち止まり、ぼんやりと考える時間を持つ。それが自分を追い詰めずに続けるコツだと、僕は思います。

ちなみに…

おっさんへの反論を整理してみると、実はこれ「手段の最適化」という話でもある。自分を変えることと手段を変えることは、対立するものではありません。しかし「自分を変えなければ夢は叶わない」という断言は、逆に人を追い詰める。夢を持つのは自由だし、その叶え方も自由であっていい。

それに、夢を具体化して動くようになった時点で、それは単なる絵空事の夢ではなくなり、目的や目標に転嫁され、グッと現実に引き寄せるのです。

変えるべきは、自分か手段か

というお話でした。

~ 本文で参考にした書籍をご紹介 ~

(参考・出展)