まず行動!
Act first
創業当時からずっと言い続けてることがある。2011年11月、女性制作ユニットQriousはスタートした。創業当時のメンバーはもう一人も残っていないが、ポリシーは2年前も今も変わっていない。たぶんこれからも変わらない。行動というお話。
いくら崇高な理想や理念を掲げていても、それを実現させるために行動しなければ意味がない。それは理想や理念がないに等しい。
過去の偉人たちも、いろんな言葉や表現で行動することの重要性を名言として残している。最近、行動に関して面白い表現をする本を読んだ。その本は『 希望をはこぶ人 』というタイトルで、ホームレスを経験したアメリカのアンディ・アンドルーズ氏によって書かれたもので、その中でこんなやり取りがある。
「5羽のカモメが防波堤にとまっている。そのうちの1羽が飛び立つことを決意した。残っているのは何羽だい?」
「4羽です」
「そうじゃない。5羽だよ。飛び立とうと決意することと、実際に飛び立つことはまったく別物だからね」
アンディ・アンドルーズ 著 『希望をはこぶ人』 ダイヤモンド社
なるほど、確かにカモメは決意はしたものの、実際に行動には移していないのだから5羽のままに違いない。そしてこの後、こう続く。
「いいかね?誤解されがちだが、決意そのものには何の力もないんだよ。そのカモメは飛び立つことを決意したが、翼を広げて空を舞うまでは防波堤にとまったままだ。残りのカモメとどこも違わない」
アンディ・アンドルーズ 著 『希望をはこぶ人』 ダイヤモンド社
つまり、考えていることは行動してはじめてカタチとして現れるわけで、行動しなければ何も考えてないのと何ら変わらないってことを、カモメの旅立ちになぞらえているのだ。
冒頭でも書いたように、「まず行動する」ことがQriousの創業当時からのポリシーで、考えることは必要だし、考える人も必要だが、それを行動に移すことが出来なければ、考えること自体が無意味だしキッチリと考えが出揃うまで行動に移さないなどと言ってたらタイミングを逸してしまい、実現など夢のまた夢。いつまでたっても眠ったままなのです。
自分に甘く、他人に厳しい
更に本は続き、そして確信を突いてきます。
人間だって同じだよ。何かをしようと決意した人と、そんなことを考えてもいない人とでは何の違いもないんだ。
ところが人は、他人のことは行動で判断するのに、自分のことは決意で判断することがよくある。しかし行動を伴わない決意は、期待してくれている人に対する裏切りでしかない。
アンディ・アンドルーズ 著 『希望をはこぶ人』 ダイヤモンド社
短い文章で端的に真理を突いてる。自分に甘く、他人に厳しくの典型的な現象。しかも期待してくれた人への裏切りって強い口調で表現してることが衝撃だった。
例えば、病気がちの人のお見舞いに行こうと思いながら実際にはお見舞いに行かず、そのうち行こうと決意しただけで良しとしたことは、病気がちの人に対する裏切りだというのだ。
「女性制作ユニットQriousは何か面白いことをやってくれそうだ」って思っている人たちに対して、Qriousは「楽しいことをやります!面白いことをやります!」って言いながら、全く行動しなかったら、明らかに期待してくれてる方への裏切り行為になる。
考えている事がどんなに立派で、どんなに斬新で、どんなに感動的なものであっても、行動に移さなければお金も稼げないし、お腹いっぱいにもならないし、達成感も高揚感も得られないし、結局、何一つ満たされない。
表現者の集まりなのに、誰にも何も伝えることなどできない。
表現することが仕事なのに、何も伝わらないとは皮肉なものだ。
3年目のQriousも、このポリシーを忘れずに、好奇心で創造するクリエイティブ集団として、楽しい事、面白いことを沢山、行動に移して実現させるつもりだ。
だからみなさんも、グズグズと考えはじめたら「まず行動!」を思い出して欲しい。それを旗印に突き進もう!
上手くいくかどうかは、また別の問題。失敗してもリカバーすれば取り戻せるのだから何の問題もない!でしょ?
まず行動!
というお話でした。
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