あとがき

案件が炎上しないために ~ WEB制作の最初から最後まで

デザインやコーディングに入る手前の話

Details of web production – LokiChan #3

WEB制作に携わるクリエイターさんはWEB制作の全工程を知ってる人がどれくらいいるでしょう。自分の仕事や作業の前後はどうなっているんだろう?そういう疑問にお答えして、WEB制作にかかわる全工程の解説、特にデザインやコーディングに入る前の工程について興味がある人が多いようなので、重点的にお話ししました。ロキチャン #3 あとがき。

WEB制作の全貌

Talk theme

ロキチャン #3 のテーマは、WEB制作全体の作業工程やそこに関わる人たち、注意するポイントなどを知ってもらうための回でした。

チームでの制作なら自分のパートだけ理解してれば済むことでも、フリーランスや一人クリエイターで会社で進めていくためには知っておいた方がいい知識でしょう。

ふりかえり

今回の #ロキチャン は2つのポイントに絞って、実情や実態を交えてWEB制作の全貌についてお話させていただきました。一つは、WEB制作の全工程と作業の流れ。そしてもう一つは、ヒアリングをする際のポイント。どちらも今回の #ロキチャン 様にまとめた会心の一撃です。

全工程と作業の流れ

まずは、自身が担当するパート以外がどんな感じで動いているのか、どういう企業やそういう職種の人が居て、どのように仕事が回ってくるのか、全体像を知ってもらうために、いくつか対比を創って説明することにしました。

2つの事業体

制作工程に入る前に、クリエイターが働く場所として、大きく2つの事業体に分けられるという話をしました。
一つは「受託」、もう一つは「インハウス」。前者は外の案件を依頼によって制作する制作で、他社のために制作する事業体で、一般的には業務委託とか受託などと言います。クライアントさんからみると、外注さん、業者さんなどと呼ばれてますね。

そして後者は事業会社で自社の商品やサービスをPRしたり販売したり、自社のための制作を目的としており、一般的な企業の中の制作部門やデザイン部門がそれにあたります。

一般的に制作会社と言えば、前者の受託制作を指しており、インハウスの場合は企業内の1つのセクションで、1人で制作を担当することも少なくありません。一人デザイナーとかたまに聞きますよね。
クリエイターを常時抱えるとコストになってしまうため、内制(内部制作)は行わず、制作・開発はアウトソースと割り切っている企業もありますし、派遣社員やアルバイトが担ってるケースもあります。

これから転職や就職するみなさんは、同じ制作でも求められるものや成果が全然違いますので、この違いを理解して活動された方がスキルアップや働き方を考えるうえで効率的だと思います。

7つの工程

制作にはザックリ言うと7つの制作工程があって、あの手この手でスムーズに案件を進捗させるのがディレクション。
一般的に静策という場合は3・4・5で、7つの全工程を担当する制作会社はそれほど多くはありません。

  1. マネジメント/プロデュース
  2. 企画・提案
  3. 構成・設計
  4. デザイン
  5. コーディング
  6. システム
  7. 運用

フリーランスは、この全工程をやることになるので、案件の規模が小さいと言えども大変だろう。得意な人と組んだり、チームを創ったり、チームに入ったりするのも一つの方法かもしれません。

構築と運用

7つの工程のうち、制作と言ったら3・4・5と言いました。制作工程の中で、構築や運用という切り分け方もよくされます。
構築とはサイト構築という意味で、WEBサイトを一から制作する過程を構築といい、これも主に3・4・5になります。つまり制作とは構築の事と言い換えられます。

かたや運用は、構築が終わった後に、継続して更新やメンテナンス、改善提案をすることをメインとしており、構築とは明らかに作業内容が異なります。ですので、制作会社の多くは、構築か運用のどちらか一方が得意で、両方とも得意としてる制作会社はあまり見かけません。

構築は、トレンドや新しい機能、エフェクト、ギミックを駆使してクライアントの要望を叶え、差別化を図っていくスキルが必要です。

運用は、アクセスデーターやSNSの動向などを総合的に判断し、広報やWEB戦略、改善提案を行い、定期的、継続的なリサーチや解析が必要になるため、マーケティングやSEO、広告などの運用に明るい人材が求められます。

運用の最たるものとしては通販サイトが分かりやすいと思いますが、毎日のように商品を入れ替えたりバナーを差し替えたり、ABテストでリニューアルを試したり、マメな更新作業が続けることで、安定的な集客や収益を稼いでいると言えます。

上流と下流

今回のテーマにもなってるWEB制作の全貌の中で、デザインやコーディングに下りてくる前の段階を上流工程と呼びます。

  • 事前リサーチ
  • ヒアリング
  • 企画・提案
  • 構成・設計

それに対して、作業を行い納品までを行う工程を下流工程と呼びます。

  • デザイン/イラスト
  • コーディング
  • デバッグ
  • 納品

この上流工程から下流工程に上手くバトンが渡り、クライアントの要望や目的が共有できれば、案件が炎上することなどないでしょう。

ヒアリングのポイント

今回一番反応が良かったヒアリングについて。確かにこういうの教えてくれるところはないかもしれないですね。今回のロキチャンで分かり易く伝えるために一番苦労したところなので、ここだけほんとに有料にしたい!投げ銭ください(笑)

  1. 背景
  2. 目的
  3. 範囲
  4. 条件
  5. 成果
  6. 環境
  7. 納期

一つ一つの内容については視聴した人の特典。改めてなぞったりはしません。見てない方はアーカイブ配信をお待ちください。

ここで重要なのは、時間を掛けてでもしっかりと一つ一つ聞き取りをすること。ここが雑だと炎上します!必ずです!

案件の6割は上流工程

上流工程は、ヒアリングですべてが決まります。案件全体の6割は、デザインやコーディングに入る前の段階で完了しているのです。もちろんそんな統計はないし、感覚的なものですが、少なくとも半分以上はネゴシエーションや関係制づくり、価値観や情報の共有に時間と労力を費やしています。

ですから、下流工程では本来なら前提が覆ったり、仕様が変わるなんてことはないはずなんです…本来であれば。

上流工程はしっかり時間を掛ける理由は3つあります。

  1. クライアントにも意識させる
  2. 軸をブレさせない、後戻りさせない
  3. 統一見解として、意識やイメージを確認する

制作側が分からない、見えない、感情や思い、それぞれが持っているイメージをすり合わせるためには、クライアントも制作も、統一した見解を持っていないとミスマッチが生じます。
クライアントはブレやすく、感覚的に、感情的に意識を変えるので、それを如何に抑えて本筋に戻すかが、このヒアリングを含めた上流工程に求められます。

下流工程は時間との闘い

一方下流工程は、決められた納期内に納める義務が生じます。もちろんそういう意味もありますが、他にも迅速に円滑に進めることは制作側にとってもメリットがあります。

  • クライアントの欲が暴走しないうちに完成させる
  • 納期が延びれば請求や支払いも伸びる
  • 早くリリースし次のステージへと移行させる

イメージだったものが徐々に具現化されると、具体的に修正という名の追加、欲望が形となって現れます。それが目的から外れたり、想定した範囲を超えたり、進捗に支障をきたします。

デキることはどんどん前倒して、納品にこぎつけリリースさせることが、下流工程のミッションです。なのでスピーディーに進めることは、クライアントさんのためだけではなく、クリエイター自身を守ることにもなるのです。

しかし、下流工程がスピーディーに進めるためには、上流工程でしっかりと時間を掛けたヒアリングや関係作りが出来てることが前提となるのです。

そのためにも、チーム制作に於いてはディレクターが、フリーランスであればディレクションが、必要不可欠になるのです。

最後に、今回のロキチャンのあとに、ヒアリングや関連する見積などの立て方について、質問やご意見をいただきました。
みなさんに重要性が伝わったんだなぁと、うれしく思います。

ヒアリングについては、#5 以降に、メインのテーマとして昇格させて、ヒアリング時に注意してることなどを含めてお話しようと思いますので、ご期待ください。

また、見積もりについても、WS形式で20〜30名の人数限定ウェビナーとして、開催を検討中です。通常回とは別の特別回になると思いますが、オンラインで可能かどうかを、実験というかテストしてみて可能であれば、準備が整い次第開催いたします。

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ロキチャン #3 WEB制作の全貌

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